2011年6月24日金曜日

小峰のお蚕さま


ここのところ真夏のようなお天気が続いていますね。
今回は、ビジターセンターで行っている展示について少しご紹介します。

6月のなかばから行っている「カイコと里山のくらし」展示では、かつて小峰公園のまわりでもさかんに飼われていた養蚕(ようさん:カイコを飼うこと)を取上げ、カイコを飼育し展示しています。

展示が始まったばかりのころは、卵からふ化したてのカイコを展示していました。


毛がたくさん生えているので「毛蚕(けご)」と呼ばれます。
となりにあるのは、つまようじの先です。ちなみに黒いつぶはカイコのフン。
とっっても小さいので、えさを変えるときなどは筆であつかいます。


今は2回目の脱皮を終え、3齢(令)になっています。


















カイコは一生のうち4回脱皮をして成長していきます。
7月の中旬には、まゆをつくり始める予定です。

小峰公園の周辺でも、戦前までは盛んに養蚕が行われていました。一時期は農家にとって大事な収入源で、「お蚕様」とか、「お児様」と敬語をつけて呼んでいたそうです。畑も一面カイコの食べるクワの木畑で、今とはだいぶ様子が違ったのではないでしょうか。今でもその頃のなごりのクワの木を畑や道端のところどころに見ることができます。

展示は7月いっぱいまで行っています。是非おこしください。

ビジターセンターで飼育したカイコのまゆを使って、クラフト体験のイベントも開催します。
詳細は下記から。是非ご参加ください!




村上レンジャー

2011年6月12日日曜日

草むらで遊ぼう

はじめまして、新人レンジャーの谷本です。
なんと沖縄では、早くも梅雨明けしましたね。
小峰公園周辺はまだまだ梅雨空がひろがり、雨が降ったり止んだりの日々。
植物たちはそんな雨の恵みを受けて、ぐんぐんと育っています。
みなさんの遊ぶ広場では、草が伸びすぎてしまったので先日草刈りをしたのですが、
生きものたちのために全部は刈らず、部分的に草むらを残しておきました。





















このように部分的にでも自然を残すことで、多くの生きものに生息場所を与えることができます。
この草むらにも、たくさんの生きものが住んでいるようです。
そしてこの草むら、みなさんが自由に入って
どんな生きものがいるのか観察できるようになっています。



















フキバッタの幼虫



ヤブキリの幼虫


草むらを歩くたび、一歩ごとにバッタの仲間がピョンピョン跳びだしてきます。
この時期のバッタはまだ子供が多いようで、成虫になる前の姿を観察できます。
成虫に比べて翅が短かったりと未熟な体つきですが、一丁前に飛び跳ねる姿には
愛嬌があり、近くを通りかかるとついつい足を踏み入れてしまいます。

小峰公園ではこのように、みなさんが楽しめて、生きものにとっても暮らしやすい公園作りを
目指しています。7月3日(日)の「里山ミニ教室」でも、こんな生きものたちと触れ合ってもらおうと
考えています。ぜひご参加くださいね。

谷本レンジャー