2014年6月18日水曜日

野生のドラマ



梅雨入り早々 大量の雨が降り、
小峰公園近くの秋川は連日 白濁の激流と化していました。

ここへきて ようやく川模様が穏やかになって、
水量も平常並みに戻った感じです。




ビジターセンターの展示室には、
秋川の魚たちを紹介した水槽があります。

今年もエメラルド色が鮮やかなオイカワの雄が
この水槽に登場です!






赤い大きなヒレに 鮮やかなエメラルドグリーンのボディー。
威風堂々とした清流魚の姿です。

そして小峰ビジターセンターへ来ることとなった、というか、
私に捕らえられてしまった彼(♂)は、
既に 壮絶なドラマを経験していたようです。





捕獲した時には まったく気づかなかったのですが、
水槽に放してみて その衝撃的な姿をさらしたのです。

魚体 右側面に大きな傷が!!!
しかも 赤身の筋肉にまで深く裂けている・・・。

これ・・・  サギやカワセミなどの鳥に狙われた跡でしょう。




鋭いクチバシが電光石火のごとく 水面から突き下りてくる。

ハッ と気づいた彼は 瞬時にヒレを大きくひろげ、
そのエメラルドの体を精一杯よじった。

だが次の瞬間、その右肩に 熱い衝撃が・・・



というような 野生のドラマがあったのかもしれません。


彼はいま ビジターセンターの水槽の中を、
悠然と泳いでいます。




 鈴木 レンジャー (たか)