2014年7月15日火曜日

谷戸田の手入れを行いました。


日中に鳴くニイニイゼミの数が日ごとに増し、夕方にはヒグラシ
の「カナカナカナ…」という鳴き声も小峰公園内から聞こえてきま
した。





















雲が広がりやすく、ジメジメとした梅雨の気配はまだ残ります
が、時折、雲から顔をだす夏の太陽の日差しは、そんな梅雨
の不快感を吹き飛ばしてくれます。「もう間もなく夏本番だ…」
と胸が高鳴る瞬間です…


先日、小峰公園では公募イベント「谷戸田の稲作」の4回目が行われました。
前回の田植えから、半月ほどしかたっていませんが、稲間や
畦などには、早速雑草が繁茂しはじめていました。





















小峰公園の稲作体験では、除草剤を使用しないためコナギや
イボクサなどの水田雑草が、どんどん増えます。今回は、草と
りを中心とした田んぼの手入れが主な作業です。





せまい稲と稲の間…そして、ぬかるんだ泥…田んぼの草取り
は歩くだけでも大変なようです。しかし、泥の中を歩いたり、手
でかき混ぜたりしてやわらかくすることは、「らちがき」といって
稲の根の張りをよくします。少し地味な作業ですが、おいしい
お米に育てるための大事な仕事です。





















作業の合間に、たくさんの生きものに出会えるのも谷戸田の
稲作の大きな魅力です。カエルやオタマジャクシ、トンボのヤ
ゴ、水の上を歩く小さなクモ…「これ、なぁに? 」好奇心旺盛
な子供達は、生きものをみつけるたびに、目を輝かせてレン
ジャーに名前を聞きにきます。





















こちらの女の子は、可愛い顔のような模様がある葉っぱをみ
つけてご満悦です。自然の見方や魅力の感じ方も子供によっ
て色々と個性があるようですね。





















草とりの後は、休憩を挟んで田んぼの「畦塗り」を行ないまし
た。水がぬけないように、小さなスコップやシャベルで泥を集
めて畦に塗りつけていきます。しかし、なぜこの作業が必要
なのでしょうか?実は田んぼには畔に穴を空けてしまう生き
ものがいます。




















畦に穴を空ける犯人は…このアメリカザリガニです!子供達
には人気のある生きもののようですが、お米作りの当事者と
なると困った生きものに感じてしまいます。





















手入れをすべて終えた田んぼです。雑草もなくなり、田んぼが
すっきりしたので、稲が元気になったようです。これから太陽の
光をたくさん浴びて、すくすくと育ってくれることでしょう!

小峰公園にお越しの際は、ぜひ田んぼにも立ち寄ってみて下
さい。

畑田レンジャー