2014年11月1日土曜日

時を越えて



小峰公園周辺には お手軽に楽しめるハイキングコースがあり、
ビジターセンターには 多くのハイカーが立ち寄られます。

中でも人気のコースは 金剛の滝や今熊山方面、
そして 弁天山 , 網代城山へ通じるコースです。




そのうちのひとつ、
弁天山のコースを実踏調査してきました。





あきる野の街の方から 弁天山を遠望すると、
山頂だけ紅葉しているのがわかります。

実際に山頂へ行ってみると サクラやケヤキが紅葉していました。




今回は 紅葉の程度やハイキングコースの状況など、
注意深く確認しながらの調査登山です。

キョロキョロと視線を振りながらの調査では、
いろいろなモノや場面に 出会います。

今回の行程では こんなモノを発見しました。









立ち止まって お茶を飲んでいたときのことです。
足もとに 鈍く光を放つ小さなモノが・・・


これ、何に 見えますか?


金属でできた 留め具(ワッシャー)かな・・・と思いながら、
一応 手に取ってみたんです。

そしたらなんと 古銭だったんです!







                     「 寛永通宝 」



幕末まで 多く流通し 使われていた古銭です。

錆びたり 欠けたりして かなりくたびれています。

いったい いつ 誰が落としてしまったんでしょうか?



よくも まぁ わたしも、この古銭の前で お茶を飲んだものです。
何かの縁があって 引き寄せられたのかなぁ。

もし、幕末の頃に この登山道を歩いた人が落としたとしたら、
150年くらいもの時を越えてきたことになります。

その間 何人の人が この古銭を跨いで行ったのでしょうね。




わたし、 何人目なんだろう・・・?





 鈴木 レンジャー (たか)