2015年1月4日日曜日

山の神



あけまして おめでとうございます



元日に降った雪は わずかに積もりましたが、
終日陽の当らない場所には、
まだその名残がありました。

雪と言うより ほとんど氷状態。





小峰ビジターセンターは 本日1月4日から始動です。

園地管理のスタッフも 同じく 本日から始動。
でも いつもとは 様子がおかしい。


んっ ?

チェーンソー、 刈払機、 鎌、 ナタ、 ノコギリ・・・
なんで 出さないの?
なんで 点検しないの?



「 そんなことしたらぁ 山の神様に怒られんべぇよぉ 」


やッ、山の神様 !?








この五日市周辺では、
元日(年末)から一月十日の鏡開き前日までは、
大きな山仕事をしてはいけない 習わしがあるそうです。

とくに ナタやノコギリなどで 木を切ることはタブー。
山で刃物を使うと 山の神の怒りに触れるらしい。


ということで、

新年最初の園地管理作業は、
熊手やホウキを使って 園路の落ち葉かきです。

いつも威勢のイイ 地元の男衆も、
山の神の前では 地味~に お仕事!








豊かな自然環境も さることながら、
そこで暮らす 人びとの習俗や食文化、
ときには 地域に根付いた いにしえからの信仰など、
すべてが絡み合って 里山なんだと思います。

それらを 一度に伝えることは 難しいですが、
少しずつでも伝え 後世につないでいけたらと・・・。

里山での活動が また今日からはじまりました。





静かな谷戸に野鳥の声と 落ち葉をかく音が、
いつまでも 聞こえていました。



 鈴木 レンジャー (たか)