2015年6月20日土曜日

オオトラフハナムグリ

初夏の雑木林で、まるでトナカイのような角を持った
不思議な昆虫に出会いました。

















この昆虫の名前は、オオトラフハナムグリ。
立派な角のように見える部分は、実は触覚です。


ハナムグリという名前の語源は「花潜り」で、
花に埋もれるようにして蜜を採取することからついたそうです。
実際にこのハナムグリの仲間たちは、
花に集まって花粉を食べる様子がよく見られます。



















トナカイに似た顔つきもインパクト大ですが、
角度を変えて上から覗き込んで見ると、
鮮やかな黒と黄色の模様もたいへん見応えがあります。

あまりに素敵だったので、様々な角度から写真を撮りたくなり、
ちょっとしつこく追い回してしまった結果、
ブーン!と大きな羽音を響かせて飛んで行ってしまいました。


図鑑によると出現期は6~8月なので、
また出会えるチャンスはたくさんありそうです。


伊藤レンジャー