2016年9月27日火曜日

百舌(もず)の高鳴き七十五日

この言葉をご存知でしょうか?

気象に関することわざで、モズがその年に初めて高鳴きをしてから
75日で初霜が降りるという意味です。

















(写真は昨年の冬の様子です。)






“小さな猛禽類”として人気のモズ。
晩夏になわばりを主張する「キチキチキチ・・・」
という鳴き声は、霜が来る合図として昔から農家の人に頼りに
されていました。

















小峰公園では、今年は8月29日にはじめての高鳴きを記録しました。


75日後というと11月5日。
はたしてぴったり初霜が降りるのか、楽しみです。


肝心のモズですが、つい数日前まではお祭りのように
高鳴きでなわばりを主張して騒ぎまわっていましたが・・・

















木のてっぺんで誇らしげにとまっているメスがなわばりを
勝ち取ったようですよ。







秋元レンジャー

2016年9月17日土曜日

クモの糸

おもしろいものをビジターセンターの裏手で発見しました。


クモの巣の中に真っ白なかたまりが浮いています。
これはクサグモの卵のうです。
















観察していると、親も一緒に住んでいる様子。
ということは、卵のうのために新しい巣を作ったのかな?
と思い、詳しく調べてみると・・・















クサグモはこのように地面と水平な、棚網という巣を
生垣の枝先などに張って暮らしています。
棚網の奥にはトンネル状の住居があり、おどろくと住居に入っていきます。















さきほどの母グモは卵のうのために巣をつくるのではなく、
実際は、棚網の奥に卵のうを作ります。

今回発見した卵のうのさらに上に母グモの住む棚網があるようです。

住居を作ったり、卵のうを守ったり、クモは何でも糸で作ってしまうのですね。


母グモが大切に守っている卵のう、もし見つけても触ったり壊したりせず、
そっと見守ってください。


秋元レンジャー

2016年9月15日木曜日

里山ミニ教室9月の報告&10月の告知

小峰ビジターセンターでは、
毎月第1日曜日に「里山ミニ教室」
というイベントを開催しています。

当日申し込み制で気軽に参加でき、
午前の部はガイドウォーク、午後はクラフトと、
それぞれの体験を通して
四季折々の自然にふれることができるイベントです。


今回は、9月の里山ミニ教室の様子をご紹介します。



ガイドウォーク『晩夏の里山を歩こう』

だんだんと風が冷たくなって秋が近づいてきました。
今回は小峰公園ボランティアが中心となって、
夏の最後を楽しむガイドウォークを実施しました。

ヤマノイモやオニドコロなど、
さまざまなツル植物を観察しました。















あきる野市の『トコロイモ』。
のらぼう菜と共に天保の飢饉の際に人々を飢えから
救ったという民話を紹介しました。


草地では昆虫採集!
今回は大人の参加者が多数でしたが、
みなさん童心に返って楽しく過ごされたようでした。


















観察し終わった昆虫は、草地に返しました。
(※小峰公園では動植物の採集を禁止しています。)


クラフト『ねんりんマグネットづくり』

今回のねんりんマグネットは、台風で秋川に流れ着いた
流木の旅の話から始まりました。

流木も元々は地面から生えている木で、
自然災害などで倒れて流され、秋川の岸辺にやってきました。















そんな流木を使ってのマグネットづくり、
輪切りになった流木をやすりでピカピカに!















木としての人生(木生?)は終わってしまったけれど、
これからはマグネットとしてみなさんの家で
活躍していきます!















次回の里山ミニ教室は、10月2日(日)開催です。

ガイドウォーク『秋の草地 昆虫めぐり』
クラフト『秋のめぐみでブローチづくり』

詳細は以下のURLをご覧ください。
http://komine-park.sakura.ne.jp/mini_class.html


来月も皆様のご参加を、お待ちしています!


秋元レンジャー