2016年11月18日金曜日

「花より団子」、でも…




小峰公園の桜尾根もすっかり秋模様です。




普段はトゲトゲしい『トネアザミ』が
可愛らしい薄桃色の花を咲かせているのを見つけました。






















…ですが、どうやら先客がいたようです。
どこにいるか、わかりますか?


……
見つけた!



『何か用?』とでも言いたげな、スマートな昆虫と目が合いました。
この虫は「アシグロツユムシ」。
草原などに棲む、明るいところが好きなツユムシの仲間です。


このアシグロツユムシはなぜ花を訪れたのでしょうか?
普通、昆虫が花を訪れるのは食事のためですが…

もしかして、花粉を舐めている?

















(ノハラアザミの雄しべを舐めるホソヒラタアブ)


それとも、甘い花の蜜を吸っている?

















(ノハラアザミの蜜を吸うトラマルハナバチ)


では、アシグロツユムシも花粉や蜜が目あてなのでしょうか?

『いやいや、それじゃあ物足りないわ』


なんと、アシグロツユムシは花を丸ごと咥えていました。
人間に例えれば、お皿やコップまで食べてしまうようなもの。
ハチやアブより体が大きいからか、ものすごい食欲ですね。


昆虫の世界を覗くときには、いつも新たな発見があります。

(宮嶋レンジャー)