2017年10月12日木曜日

谷戸田の稲作(5)「鳴子づくり・案山子づくり」


小峰ビジターセンターでは、年間を通して一連の稲作を体験し、

”つくって食べる”よろこびを味わうプログラム「谷戸田の稲作」を

小峰公園内の谷戸田にて行っています。


今回は、9月23日(土)に行われた「第5回 鳴子づくり・案山子づくり」の

様子をご紹介します。



始めに、みんなで谷戸田の観察をしました。

7月に、草取りなどの手入れを行ってから、稲はぐんぐん成長し、

気がつけば黄色い稲穂が首を垂れています。


そうなれば、心配なのはイノシシ。

なんと、一週間前の台風18号の襲来時に谷戸田の周りにも現れていたようです。

田んぼの端の稲がかじられていたり、あぜに足跡がありました。

その時の食害の痕も観察しました。



イノシシが道の端を歩いた跡や、稲を食べた痕を見て、ある答えにたどり着きます。


「なんだか、おそるおそる歩いているように見えるね」

「イノシシって怖がりなんじゃないの?」

「ということは、こっちの様子をよく観察してるかもしれないね」

「それなら、イノシシがびっくりするような”鳴子”と、

人に似せた”案山子”をつくって、おどろかそう!」


早速、材料からイメージをふくらませ、家族で一つの鳴子をつくります。

「かっこいいのをつくりたい!」

「じゃあ何が必要か考えてみよう!」

手だけではなく、頭も働かせます。


のこぎりやピンバイス、使い慣れない道具を手に

夢中になって作業をしました。



午後は、案山子づくりを行いました。
 
各家庭から持参した古着を着せ、
 
その中に藁や新聞紙を入れ、人間に似せていきます。
 
 最後に、案山子の顔を描いたら完成です。
 
「イケメンに描いてくれよ~」
 
なんて声が聞こえてきそうですね。
 
ウィッグをつけて、可愛く仕上げたご家族も。
 
 
「私たちのお米をどうか守ってください。」
 
と願いを込めて、みんなで鳴子と案山子を谷戸田に設置しました。
 
 
 
次回は、10月下旬に「稲刈り」を行います。
 
(梅垣レンジャー)